【場面緘黙症って何だろう?】と思ったら読んでみて欲しい
こんにちは、むんです。
「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」って何だろう?
「どんな症状があるんだろう?」
「自分はもしかしたら場面緘黙症なのかもしれない」
そんな悩みを持つ方へ
このブログでは「場面緘黙症について」の説明をまとめまています。
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私自身この言葉を知ったのは最近になってからです。
幼少期からの経験が場面緘黙症の症状だったと知り、同時に同じように苦しんでいる人も大勢いることを知りました。現在はほとんど症状なく過ごしています。
同じ悩みを持つ人へ、自分の体験談や緘黙症を乗り越えてきた道のりなど、何か少しでもお役に立てる情報を発信できればと思い、このブログを書いています。
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目次
場面緘黙症とは何だろう?
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)とは、家庭ではごく普通に話すのに、幼稚園・保育園や学校などの社会的な状況で声を出したり話したりすることができない症状が続く状態を言います。(少なくとも一ヶ月以上続いている。)
海外では、場面緘黙は小児期の不安障害であり、「自分が話す様子を人から聞かれたり見られたりすることに怖れを感じる」恐怖症の一種ととらえ治療や支援を行なうという考えが主流となっています。
自分の意思で「話さない」わけではありません。「話せない」のです。これは誤解が多いポイントです。
話すことができないのは、その子がその社会的状況において必要とされている話し言葉を知らない、または、うまく話せないという理由からではありません。
http://kanmoku.org/kanmokutoha.html
参照 かんもくネット 様
場面緘黙症は、「200人に1人が発症」すると言われています。
どんな症状なのか?
・家では話せるが、学校では話せない
・家族や仲の良い友人とは話せるが、学校の同級生や先生とは話せない
(また、家族とは話せるが親戚とは話せないという場合もある)
・人に見られていると思うと身体をうまく動かせなくなり、表情や身振り手振りも乏しくなる
・話しているのを人に見られることに恐怖がある
・自分の声を人に聞かれることに恐怖がある
診断基準について
アメリカ精神医学会の診断基準『精神障害の診断と統計の手引き (DSM)」の2013年改訂版(DSM-5)』によると、新に『不安障害』の一種である精神疾患として、幼少期から児童期に多くみられる『選択性緘黙』が追加となった。
DSM−5における医学的診断基準は以下のように定義されています。
A.他の状況で話しているにもかかわらず、話すことが期待されている特定の社会的状況(例:学校)において、話すことが一貫してできない。
B.その障害が、学業上、職業上の成績、または対人的コミュニケーションを妨げている。
C.その障害の持続期間は、少なくとも1ヶ月(学校の最初の1ヶ月だけに限定されない)である。
D.話すことができないことは、その社会的状況で要求されている話し言葉の知識、または話すことに関する楽しさが不足していることによるものではない。
E.その障害は、コミュニケーション症(例:小児期発症流暢症、吃音症など)ではうまく説明されず、また自閉スペクトラム症、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではない。
引用 日本緘黙研究会 様
原因として考えられていること
・進級や進学などの環境の変化
・不安になりやすい気質
・発達の特性
・言語・身体・運動能力などの機能的な問題
・マイナスの体験による心の傷や認知のゆがみなど
上記だけではなく様々な要因が重なって発症しているものとされています。
緘黙症によって困ること(自分の経験から考察)
・コミュニケーションがうまくとれず、対人関係に支障がでる。また、苦手意識から対人関係を避けるようになる。
・社会で生活していくことに不安を感じ、うつ病などを発症しやすい
・困っていても他人に相談することができずに我慢してしまう
・他者からすると「怒っている」「機嫌が悪い」と勘違いされやすい
・学校や会社では「やる気がない」「サボっている」人と評価されてしまう
実際にかんもくであったわたしの経験談をお話する記事も作っています。お時間があれば読んでみてください。
問題点と現状
①場面緘黙は認知度が低く、また、緘黙児は問題行動をほとんど起こさないため、周囲の人間が場面緘黙の状態を「治療が必要なもの」として認識していないことが多い。学校教育の現場に対して、場面緘黙に関する有益な情報提供が強く求められている。
②場面緘黙は、社交不安症 (social anxiety disorder) の一つとして考えられる症状である。適切な治療的介入を行えば症状の改善が可能であるが、積極的な介入が行われなければ、症状が改善されずに固定化し、成人後に社会的機能に重篤な悪影響を及ぼしかねない。「自発的に話せるようになる」ことを目的とするのではなく、その背景にある「不安」にうまく対応できるスキルを身につけさせることが、場面緘黙の改善に有効であると考えられている。
悩んでいる人へ伝えたいこと
場面緘黙症はまだまだ認知度の低い病気のようです。
他者からは理解されにくく、誤解や勘違いをされてしまう経験も往々にしてあるのだと思います。(実際の体験談として、体育の授業で「積極性がない」=「やる気がない」と思われて、C評価にされたことがあります。)
場面緘黙で苦しんでいる人は「自分が話せない理由」に苦しんでいるけれど、他人に相談できない人が多いと思います。私も親や友人にも相談することはできませんでした。
その苦しみが痛いほど分かるからこそ、同じ悩みを持つ人に何か少しでも役に立ちたい!という想いからこのブログを作りました。
経験者としてできることは、少しでも多くの人に場面緘黙を知ってもらい、理解を深めて頂くこと。そして、場面緘黙症に苦しむ人が安心して過ごせる環境を、経験談の視点から考察し発信していくこと。その想いでお勉強中です。
「話せないこと」は決して貴方が悪いわけではありません。そして、無理に話そうとしなくても大丈夫。少しずつ慣れていきましょう。
場面緘黙症は個人差はありますが克服していけるものだと思います。
今は苦しいかもしれませんが、まず以下のことから実践してみて欲しいです。
実践して欲しいこと
「場面緘黙症を知り」そして「自分を理解」することです。
自分を理解するには、自分の得意なこと・苦手なことを知る必要があると思います。
それが分かってきたら、まずは得意なことやできることを伸ばしていくといいと思います。
例えば、わたしは友人との会話であっても「話すことが苦手」ですが、そのぶん無理に話すのではなく「聞き役に徹して」います。そしてできる限り「笑顔でいること」も心がけています。無理に話さなくてもそうやって対人関係を作っていくのもひとつの方法かと思います。そんな風に自分なりの工夫を見つけていけたらいいかなと思います。
最後に
ここまで読んで下さり
場面緘黙症のことに触れてくださり、ありがとうございます。
少しでもなにかお役に立つ事ができたらうれしく思います。
では、また。