munの暮らし

生きづらいを生きやすい暮らしに変えるために

【場面緘黙】克服するために実践した5つのこと【経験者】

**********************************************************

 

場面緘黙という言葉を知って自分のことだと思った

話せるようになりたいけどどうしたらいいのか分からない

経験者の克服した話を聞いてみたい

 

********************************************************** 

 

そんな悩みを持つ人へ記事を書いています

 

わたしも小学生から大学生頃まで場面緘黙をもつ子どもでした。

大人になり場面緘黙は克服しましたが、今でも対人交流には悩むことが多く、思考錯誤しながら日々生活しています。

 

これまで実際に私が実践してきたことについて

5つの行動をまとめてみました。

 

目次

 

よろしければ最後まで読んでみてください。

 

場面緘黙の克服に向けた5つの実践

 

f:id:munmun902:20200822232348p:plain

 

 

 

好きなことや得意なことを見つける

 

場面緘黙の子どもは特定の場所では話すことができません。

「家では話せるけど、学校では話せない。」というケースが多いようです。

学校で過ごす時間が、緘黙を持つ子にとっては辛く苦しい気持ちで過ごすことになってしまいます。

 

ですから学校で過ごす時間(辛いと思う時間)以外を有効に使って欲しいのです。

自分が「楽しいな」「充実してるな」と思える時間や空間を見つけて欲しいなと思います。

(学校の時間をないがしろにする訳ではなく、あくまで対処療法として)

 

たとえば、お絵かき、ゲーム、読書、音楽鑑賞、運動、スポーツ観戦など。

それをすることによって気分転換になる(現実の世界から離れられる)のであれば、いいのではないでしょうか。

 

実際にわたしも、絵を描くことやアイドルの応援をすることが気分転換となっていました。

学校から帰宅した後や週末は好きなことに時間を使うことで、嫌な気持ちを忘れて、その時だけは楽しい気持ちに浸ることができました。

 

そうして楽しく過ごした時間や経験が、日々の活力になりますし、自分の財産になります。辛いことがあっても乗り越えられると思います。

 

身なりを整える

 

話をするとき人の目が気になってしまい上手く話せないですよね。

身なりを整えることで自分の自信に繋がり、人と話をするときにも役に立つのではないかと思います。

 

たとえば

✓清潔感を保つ

髪の毛にブラシを通す。制服のシワを伸ばす。など

✓お化粧をしてみる

学生さんなら色つきのリップクリーム等がいいですよね。

✓髪型を変えてみる

いつもと違うヘアアレンジをしてみる。

✓お洒落をする

いつもと違う色や形の私服に挑戦してみる。

 

ただし場面緘黙の人は「人から注目されることに恐怖」を感じる人が多いと思います。

いつもと違う行動を取ることは勇気のいることかと思いますので自分ができる範囲で。

周りから気づかれなかったとしても自分の気持ちが前向きになればいいと思います。

 

それでもどうしても難しいときは「清潔感を保つ」ことを意識するだけでもいいと思います。

 

笑顔の練習をする

 

f:id:munmun902:20200822232139p:plain

 

場面緘黙があると人前で話せないだけではなく動くことも難しくなりますよね。

人から見られることやそれに対してどう思われるかを怖いと感じてしまうためです。

実際にわたしも学校にいる時は笑うことができませんでした。ではどうやって笑顔を出していけばいいのでしょうか。

 

練習をしましょう・・・。

 

いまはインターネットの普及で「笑顔 作り方」と検索すると色々な画像や動画が出てきますので、どれか気に入ったものがあったら挑戦してみてくださいね。

 

わたしが普段から心掛けていることは、

✓口角をあげるように意識する

✓目元を細める(目じりを下げて涙袋を上にあげるイメージ)

 

このふたつを実践すれば「微笑んでいる」ように見えると思います。

真顔でいると「怒っているのかな?」「不機嫌なのかな?」と勘違いされてしまいがちですが、微笑んでいればそう思われる確率はぐんと減ると思います。

話しかけやすい雰囲気も自然と出てくると思いますし、そこから他人とのかかわりが生まれてくるかもしれません。

 

 

人と接する機会を作る

 

話すことや笑うことにはある程度の練習と慣れが大切だと思います。

そこで、接客業のアルバイトをお勧めしたいと思います。なぜかと言うと、接客業はある程度「決まった接客の型」があるので、その型を覚えて慣れてしまえば、コミュニケーションが苦手でも働けると思うからです。(もちろん臨機応変な対応が求められることもありますが)

 

私は大学生の4年間、ファーストフード店でアルバイト(接客業)をしていました。はじめは声が小さく笑顔もぎこちなく、緊張して、毎回ひどく疲れていました。ただ何回も繰り返し接客をこなしていくうちに自然と慣れていきました。色んなお客さんと関わることで、「社会には色んな性格の人がいる」ということも学びます。理不尽なことを言われて悲しかったり、はたまた感謝されて嬉しい気持ちになったり、色んな刺激になりますし、コミュニケーションの練習にはもってこいだと思います。この4年間の経験は、自分を成長させてくれたと思っています。

また、自分でお金を稼ぐことの大変さ、お金のありがたみも知ることが出来るので、いい人生経験にもなると思います。

 

無理に話そうとしない

 

ここまで書いておいて最後に何を言うんだ!と思われてしまいそうです。ごめんなさい。

これはマインドのお話です。場面緘黙をもつ人へお伝えしたいのは、無理に「話そう」としたり「話せないことは普通じゃないんだ」と自分を否定しないで欲しいなということです。なぜなら、話せないことはあなたのせいではありませんし、無理に話そうとすることで、余計に話せなくなってしまうからです。

 

もし自分の近くに場面緘黙をもつ子がいたら、「話す」ことを強要しないで欲しいなと思います。話せないことが悪いことなんだと認識してしまい、自分を否定してしまうことに繋がるかもしれません。また、繰り返しにはなりますが注目されること自体がその子にとっては辛く、負担になってしまいますので、あくまで見守る。困っていたらそっと手助けする。そうして「いつでも味方でいるからね」という姿勢や気持ちがが伝わったらいいのかなと思います。

 

 

 

まとめ

・好きなことや得意なことを見つける

・身なりを整えてみる

・笑顔の練習をする

・人と接する機会を作っていく

・無理に話そうとしない

 

まずは、自分のペースでゆっくり乗り越えていくことが大切かなと思います。

緘黙の子を支える周りの人は、その子が話せないことを責めるのではなく、温かく見守る。緘黙の子はいろんなことに対して敏感に物事を感じ取ってしまいます。「ここなら(この人になら)話しても大丈夫」とその子が思えるまで、焦らずゆっくり、前に進んでいけたらいいのかなと思います。

そうして少しずつでも話せるようになってきたら、今度は人と接する機会を作って練習していきましょう。

 

以上が5つの実践のお話でした。

ぜひどれかひとつでも参考になりましたら嬉しく思います。

 

 

【場面緘黙症】克服に役立ったと思う経験【当事者】

こんにちは、むんです。

 

 *******************************************************

 

「場面緘黙に悩んでいる」

「このまま話せないままなのかな」

「克服した人の経験談を知りたい」

 

*******************************************************

 

そんな方へ向けてこの記事を書いています。

わたしは幼少期に場面緘黙を持っていました。大人になり克服はしましたが、対人交流には悩むことが多く、今でも試行錯誤しながら色んな方法を探しています。そんな私が、克服のために役立ったと思う3つの経験をお話したいと思います。

 

 

場面緘黙症について知りたい方は、こちらの記事を参考にして下さい。

 

misa-voice.hatenablog.com

 

 

目次

 

場面緘黙症の克服のために役立ったと思う3つの経験談

 

f:id:munmun902:20200815222735p:plain

 

アルバイトの経験

 

アルバイトの経験が役立ったと思う理由はこちらです。

・多数の人と関わることで「声を出す」ことに慣れた

・接客業を選んだことで人との関わりに慣れた

・自分で働いてお金を稼いだことが「自信」に繋がった

 

私は大学生の4年間、ファーストフード店でアルバイトをしていました。

始めたきっかけとしては、自分の稼いだお金でアイドルのコンサートに行きたかったこと(少し特殊な理由ですみません)。そしてコミュニケーションに慣れたかったこと。あとは自宅から近いと言う理由で選んだアルバイト先ではありましたが、4年間続けることができました。

 

 

 

大学生当時、場面緘黙の症状はほとんど和らいでいましたが、他者とコミュニケーションを図ることが苦手であることには変わりありませんでした。友人と話していても会話が続かず、また話しかけられたら返事はできるけど自分から話しかけることが出来ないなど。このまま社会に出て働いていけるのだろうかと不安に思っていました。

 

アルバイトの内容としては、主に接客8割+調理等のバックヤード業務2割。

最初のうちは声が小さいと注意されたり、声がどもってしまいお客さんから指摘されたりなど、ただでさえ緊張しているのに辛いことばかりでした。

ただ接客業に関しては、ある程度決められた型があります。

いらっしゃいませ→注文を聞く→注文を繰り返して確認する→お会計をする→商品を渡す→ありがとうございました

その型の通りに話すことで、ある程度は成り立つのかなと思います。(もちろん臨機応変な対応やお客さんに合わせた会話も必要です・・・)

そうして決められた型通りに接客をしていくことで「話すこと」自体に慣れていけたと思います。声が小さかったりどもったりもしながら試行錯誤して、自分の接客の型を見つけていきました。

 

余談ですが、私のアルバイト先はクリスマスがいちばん忙しくなる時期でして(これを言ったらどこで働いていたかバレそう)、本当に目が回るほど忙しかったです。ある程度忙しい環境で働いたことも、今思えば「働くことの大変さ」を知れたので良かったですね。ちなみにクリスマスの時期は、仕事が担当制になります。接客担当、調理担当、商品詰め担当など割り当てられました。私はというと接客担当になってました。「いつも落ち着いた対応をしているから」と評価して貰っていたようです・・・。

 

 

福祉施設での実習体験

 

ふたつめは大学生時代に経験した社会福祉施設での実習です。役立ったと思う理由としてはこちらです。

・会話の技術を学ぶことができた

・考えていることや悩んでいることを口に出せるようになった

・人の役に立つ仕事(福祉)をしたいという今後の軸を見つけた

 

大学2年~3年生の時に、福祉施設へ約2か月実習に行きました。

社会福祉士という資格取得を目指した授業を専攻しており、実習もそのひとつでした。

最初はまず利用者さんとのコミュニケーション。

話すことが苦手のまま生きてきた私にとってはとても大変なものでした。会話が続かない、何を話していいのかわからない、そして沈黙・・・。

 

ただ実習をする大きな目的としては「利用者さんの生活支援」を考えること。

生活の中で困っていることはあるか?その人らしく生活するためにはどんな環境や周りの助けが必要なのか?

そのためにはこれまでの生活歴や家族・仕事のこと等、色々と情報を集める必要があるのです。そのためにもコミュニケーションが大切。

ただ当時の自分はそんなに器用にお話を聞き出すことはできませんでした。

 

実習先の職員さんから教えて頂いたこと①

会話を続けるコツは「何で?」

 

とある利用者さんとのお話の中で「もう死にたい・・・」と悲観的な話をされる場面があり、私はどう返していいかわからず黙ってしまいました。

そんなときは「どうしてそう思うんですか?」と聞いてみてはどうか、とのアドバイスでした。その後、その利用者さんとはお話できる機会がなく実践はできなかったのですが、この「何で?」と思うことは会話のなかで大切な視点だと今でも思います。

 

実習が進むにつれて「利用者さんの生活支援」を考える作業が深まっていきます。

今まで他人と深く関わってこなかった自分が他人の人生について考察し支援計画を考えることは本当に大変でした。

 

実習先の職員さんから教えて頂いたこと②

「思い」は口に出してはじめて相手に伝わる

 

いっぱいいっぱいになっていた自分は、実習先の職員さんに「自分の考えていることや分からないこと」を正直に伝えました。伝え方もたどたどしかったかもしれません。後日、その職員さんから「あの頃から自分の考えを口に出してくれるようになって、指導もしやすくなった」と言って頂きました。

逆に「言わないと(どんなに自分が困っていても)伝わらないんだな」ということが分かりました。

 

 

 

最後に私が福祉の仕事をしたいと思ったきっかけとして、大学の先生の存在があります。利用者さんの支援計画を考えるとき自分がどんな意見を言っても、先生は「絶対に否定しない」のです。「そういう考えもあるね。ただこういう風に考えてみるのはどうだろう?」と提案をしてくれる。この「相手を受容する」という福祉の基本的な姿勢が、私にとってはとても心地よく、そして自分もこういう軸を持った人間でありたいなと思うことができました。

 

 

  

夢中になれる対象を見つけた

最後になりますが三つ目です。理由としてはこちらです。

・自分の意思をもつことができた

・好きなものを追いかけるために行動力が身に付いた

・自分でお金を稼ぐことの大切さを学んだ

 

中学1年生の時にアイドルグループの「嵐」のファンになりました。

クラスメイトからいじめられている時も、対人関係に悩む時も、毎日辛くて生きていたくないと思う時も、嵐という存在に私は救われていました。

 

ファンになった事をきっかけに「ファンクラブに入りたい」「コンサートに行きたい」という自分の意思が生まれ、そして「お年玉を貯金してグッツやコンサート代金にする」「アルバイトをして地方のコンサートに行く」など実際に行動に移していきます。音楽を聴いたりコンサートに行ったりバラエティ番組を観ている時は、心から楽しくて、応援することが生きがいとなっていました。

 学生時代には嵐のことでクラスメイトと話すこともできましたし、友人もできました。

 

 

夢中になれる何かを持つことは大切なことだと思います。

・辛いときには心の支えになる

・自分の中で「これがしたい!」という意思ができる

 

その対象が私にとってはアイドルという存在でしたが、

例えば漫画やゲーム、お絵かき、音楽、などなど何でもいいと思うのです。

自分の中で「これが好きだ!」と思うものがあったらそれは大切にしてほしいです。

 

場面緘黙の克服にきっと役立ってくれると思います。

 

最後に

 

場面緘黙の克服に役立ったと思う3つの経験談について、わたし自身の経験談を交えて書かせていただきました。

 

まとめてみると以下の3つです。

・アルバイトの経験

福祉施設での実習体験

・夢中になれる対象を見つけた

 

どれも私にとって重要な経験だったと思います。悩んでいる人へ、どれかひとつでも取り組めそうなものがあったら実践してみて欲しいなと思います。

 

このブログが何かの参考になりましたら嬉しく思います。

 

では、また。

 

 

 

【場面緘黙症】幼少期からの経験談を綴ります。

 

こんにちは、むんです。

 

わたしは幼少期から場面緘黙症を持つ子どもでした。現在はほぼ克服をしています。

元・場面緘黙症であるわたしの幼少期から大人になるまでの体験談を記録しました。

「ああ、わかるわかる」と共感していただけたり、「ふんふん、そういう悩みもあるんだね」と新たな発見があったり。

当事者の方やその周囲でサポートをしてくれている方へ、なにかを感じるきっかけになれたら幸いに思います。 

 

 

 

以下の内容についてお話したいと思います。

 

 

  

元・場面緘黙症がお話する幼少期からの経験談について

 

f:id:munmun902:20200809193937p:plain

 

緘黙が始まった時期(自分の覚えている最初の記憶)

 

小学校入学前。学校の先生と母親3人で事前面談がありました。

その面談の中で、簡単なテスト(先生の話した言葉を暗記して反復する)を行いました。ところが、初対面の先生や新しい環境に緊張していたのだと思います。私は言葉を反復するどころか俯いたまま一言も言葉を発することができませんでした。ここが覚えている限りでの、場面緘黙症の始まりだったように思います。

 

小学校に入学

入学してからも、クラスでは全く喋ることができません。休み時間は自由帳にお絵かき。クラスメイトと話すことはありませんでした。授業中に先生にあてられた時や本の音読をするときは、話すことができていました。(話さないことで先生に怒られるのではないかという恐怖、周りに注目されることが嫌だ、などと幼いながらに思っていたことで話していたように思います。

 

仲の良い友達との帰宅時間だけはお喋りを楽しむことができました。

 

クラスメイトから「学校では話さないのに、何で学校の外では話すの?」と疑問をぶつけられたり、「○○さんってしゃべれないの?何かしゃべってみてよ!」「あ!って言ってみてよ」とからかわれたりいじめられたこともあります。

 

なぜ話せないのか?自分でも理由は分かりません。

話したいけれど声が出ないのです。

周りからからかわれたり注目されることが恥ずかしかった。変わりたいと何度もおもったけれど、どうすることもできませんでした。

 

小学校5年生のとき家庭訪問がありました。担任の先生は私の母親に「あなたの子は学校で全く話さない、発達障害ではないか?」と告げたそうです。母親からは「何で話さないの?」と責められ、その時「自分は他の人とは違うこと」に改めて気付かされ、悲しくなりました。家では普通にお喋りでお調子者だったので、学校で話せないことを知られたことが恥ずかしかった。その後親とも話せない時期が続きました。

 

ただ母親はそれ以降「話すこと」を強要したり「責める」ことはせず、自分の特性を知って色々と工夫をしてくれました。

例えばスイミングスクールの授業で、先生と直接話ができない私に代わりに手紙を書き「これを先生に渡すように」と持たせてくれました。実際に手紙を渡すときには他の生徒さんから注目されるので恥ずかしく、情けなく、嫌な思いはしましたが。それでも母の工夫と想いは今考えるとありがたかったなと思います

 

 

中学・高校に入学

 

引き続き、学校の中では話せない状況が続きます。

仲良くしてくれる友人が数人できてその子達と話すことができました。ただ『話してるところを他人に見られる』『会話がうまくできていないような気がして疲れる』など対人関係の悩みはつきませんでした。他人とは違う自分に悩み葛藤していました。交友関係も狭くて、クラスメイトとは打ち解けられずに孤立してしまうことが多かったです。学校祭などの行事は本当に苦痛でした。

 

 

中学生時代のお話です。

周りの子とは違う自分はターゲットにしやすかったのでしょう。男子からのいじめを受けていました。反論することも誰かに相談することもできず、ただひたすら一日一日が過ぎるのを黙って耐えていました。

 

毎日通学するのは本当に苦痛で、夜寝る前に「明日なんて来ないで欲しい」と何度願っていたか。目を閉じたら男子からからかわれる幻聴が聞こえて寝付けない日も続きました。

でも結果的に一度も欠席せずに通い続けて、中学・高校ともに皆勤賞でした。

家族にもいじめられている相談は出来ませんでした。

 

休まなかった理由として、

『休むことで変に注目されてしまう事』や『いない間に悪口が言われるかもしれないという恐怖』、それから『いじめを家族に知られてしまう恥ずかしさ』など色んなことを考えてしまったためです。

 

ただ、ひとつだけ救われたと思う事があります。

クラスメイトの女子は友好的に関わってくれる人が多く、私がいじめられていても口数が少なくても気にせずに話しかけてくれたり、関わりを持ってくれました。そういった環境はとてもありがたかったなあと感じます。

 

 ******************************************

 

少しだけ話が反れますが

 

中学1年生の夏頃、とあるアイドルのファンになりました。わたしの人生を大きく成長させてくれた大きな出会いだと思っています。今でもそのアイドルのことは応援させて頂いていますし、本当に心から感謝しています。

 

当時は自発的になにかをすることが苦手で、親と一緒でなければ買い物に行くことも何かを決めることも始めることもできませんでした。

 

ですが、そのアイドルとの出会いをきっかけに「これがしたい、あれがしたい」と自分の意思が出現し、自発的に動くようになりました

例えば、

・インターネットで色んな情報を調べた

・ファンクラブに入るために郵便局に行った

・CDを買うために一人で外出した

・コンサートに行くためにオシャレをした

・アイドルを応援するためにお小遣いやお年玉を貯めた

などなど・・・

 

応援するために自分で色々と調べて行動することが、とても楽しいと感じた。そうしたきっかけから、わたしの場面緘黙症は少しずつ改善していきます。

 

*******************************************

 

大学に入学

 

大学入学を選んだ理由として三つあります。

一つ目は『高校を出ていきなり社会に出ることが不安だった』。自分のコミュニケーションスキルでは、いま社会に出て働くことは恐らく難しいだろうなと思っていました。

二つ目は『選択肢を増やしたかった』。社会に出る前に自分のやりたいことを見つけたり、色んな経験をしたいと考えていました。コミュニケーションに慣れる期間が欲しかったのもあります。

三つ目は『アイドルを応援したかった』。不純な動機なのかもしれませんが、大学生活の中で時間をかけて応援したかったためです。学生時代はアルバイトと遠征ばかりしていました・・・。

 

そして「社会福祉」を専攻できる大学に入学しました。

対人関係は苦手ですが、当時祖母の介護をする母親を見ていたことをきっかけに人の役に立つ仕事をしたいなと考えていました。中学生時代の辛かったいじめ体験もきっかけの一つでした。

また、対人の仕事に就くことでコミュニケーションスキルが身に付くのではないかという淡い期待からでもありました。

 

社会福祉の授業では歴史や制度を座学で勉強するだけではなく、グループワークなど人とお話する機会も多かったです。いつも緊張していましたが、場数をこなすうちに徐々に慣れていきました。

 

そして大学3年の時に福祉施設での実習授業がありました。はじめは患者さんとのコミュニケーションが主な内容で、『何を話せばいいのか分からず沈黙も多かった』です。

実習が深まるにつれ、アセスメント(患者さんの困っていることやニーズを分析する)→ケアプラン検討(支援内容を作成する)と続いていきます。

実習先の職員さんからの指導、患者さんとのコミュニケーション、大学内での実習報告、などなど目の前のことをこなすうちに、少しずつ「自分の考えていることを発言する」ことが出来るようになっていきました。実習先の職員さんからも「何が分からなくて悩んでいるのか、声に出してくれるようになった」と言われました。きっと実習当時の私は何を考えているのか解らなかったのでしょう・・・他人からそういう風に思われていることに気が付いたこともひとつの成果でした。

 

 

とても大変な実習授業でしたが、敢えて大変な環境に身を置いたことは自分のなかで大きな経験となりました。

 

 

社会人になりそして現在

 

卒業後は福祉施設に就職しました。

相変わらず対人関係は苦手ではありますが、「人から感謝されている」と思いながら仕事ができる環境に就職できたのは良かったのかなと思います。

 

 

現在、社会人になって約8年が経ちました。

体調を崩して一度転職も経験していますが、現在も社会福祉に携わるお仕事は続けています。

幼少期と現在の自分を比較すると、基本的には誰とでも話すことができています。緊張はしてしまいますが、会議等で大勢の前でお話することもできるようになりました。

ただ自分から話しかけることは得意ではありませんし、人から見られることや注目されることが苦手で気疲れしてしまうことも多いです。もしかすると幼少期からの後遺症なのかな?とも思っています。

  

現在の自分自身についてのまとめ

 ・話してるところ動いているところを他人に見られることが苦痛(幼少期より軽減)

・他人との会話が苦手(徐々に軽減)

・交友関係は少ない(変わらず)

・不特定多数の視線がある環境が辛い(変わらず)

・家や友人以外の環境であっても話せるようになった(幼少期から改善)

・他人に対しても笑顔が出せるようになった(幼少期から改善)

 

  

 

まとめ

 

f:id:munmun902:20200809193849p:plain


 

 

幼少期の自分へ、いま悩んでいる人へ伝えたいこと

 

 

幼少期から現在までの経験談を書かせて頂きました。

 

場面緘黙症は時間はかかったとしても改善できる可能性があるものだということを知ってもらえたらと思います。

 

いまは辛くて苦しいかもしれないけど、自分のペースで生きていきましょう。

そして、どこかのタイミングで「自分を変えたいと思うきっかけ」や「周囲の支援(環境)」に出会うことができたら、それをきっかけに前に進んでいきましょう。

 

 

場面緘黙症の人に必要だと思った支援のまとめ

 f:id:munmun902:20200809194037p:plain

 

これまで色んな人にサポートしてもらう場面がありました。

 

・話せない自分を理解した母親が先生への手紙を代筆して持たせてくれた(話すことを強要しなかった)

 

・中学生時代クラスメイトの女子は、うまく話せない自分でも受け入れて友好的に関わってくれた

 

こういった周囲のサポートや環境は大切なことだと思います。

 

また、これは自分自身の経験上で大切だと思ったことの番外編としてですが

 

・夢中になれる対象(私の場合はアイドルでした)を見つけて自分の意思を持てるようになったこと

 

こちら大きかったと思います。自分自身を変える大きな出会いでした。

 

 

 

何か参考になれば嬉しく思います。

 

 

では、また。